扁桃腺摘出、入院、再出血、再手術経験に基づく6つの注意点
喉や声の調子にこだわるきっかけになった、扁桃腺の摘出手術を受けてみて、入院生活で感じた主な注意点を取り上げていきます。
手術を受けてから、扁桃腺が大きい大人の皆さんから、想像以上に質問を受けるので、6つのポイントを書いてみます。
目次
扁桃腺摘出手術の入院の時期は月の前半を狙う
扁桃腺の摘出手術は、自分の希望で入院のタイミングを決められる場合がほとんどでしょう。
このとき、大人の場合は仕事の関係で調整するケースが多くなるかと思いますが、できれば、月の半分より前に設定した方が良いと感じました。
高額療養費で経済的負担を抑える
月の前半を設定する理由の1つは、高額療養費という制度にあります。
入院先の病院に確認することは必須ですが、この引用文にある限度額適用認定証を事前に提出することで、会計時に支払う金額を大きく抑えることができるでしょう。
後日、書類を提出し、返金を受けることも可能ですが、2~3か月を要するとも聞いています。
簡単に手続きができる認定証を活用するほうが金銭面でも安心できそうです。
ただし、認定証には有効期限がありますので、取るべきタイミングなどを加入先に確認することは必須です。
月ごとにまとめる点に注意する
この高額療養費の制度は、経済面で大きな威力を発揮しますが、上の引用文にも示されているとおり、該当月の1日から末日までが対象となります。
そのため、月をまたいだ場合は、支払う金額が多くなる可能性があります。
再手術を経験した私の場合、入院から退院まで2週間を要しました。
月をまたいで再手術していたら、抑えることができた費用を払うことになっていたかもしれません。
だからこそ、入院のタイミングは、月内に収まるよう、余裕を持って、月の前半を意識した方がいいでしょう。
私の場合、扁桃腺摘出手術でどのくらいの費用がかかったのかは、こちらをご覧ください。
扁桃腺摘出手術の入院から復帰までの入院期間を考慮する
私は再手術を受けたので仕事に復帰するまで、
・入院2週間
+
・4~5日を要しました。
再手術を受けた際に振り出しに戻ったと言われたので、再手術がなかったとしたら、おおむね2週間くらいで、簡単な仕事に復帰できたと思われます。
その他、このような声も見られました。
※一部抜粋
再手術がなく順調だとしても、2週間から3週間は休みを取った方がよいでしょう。
再手術のリスクを取ろうとしたら、プラス1週間くらい、多めに見ていた方がいいかもしれませんね。
入院の長期化を考えると、費用面の対策もしたいところ
入院から復帰までの期間が長くなった場合、仕事内容によっては、収入の減少も考えないといけません。
特に、歩合制など、仕事をすればするほど売上が増える人にとっては、長期の入院が、大きな影響になりますよね。
しかも、入院が長引けば、1日あたりの入院費用が増えていくわけですから、もちろん、支出も多くなってきます。
この生命保険が使えると、治療で出て行ったお金の負担が和らぎます。
ただ、他のサイトなどを参考にしてみてると、
・入院給付金…適用
・手術給付金…適用外
だったいう声も、少なくありません。
私の場合、自分の契約内容を忘れていましたが、契約先の担当者に連絡を取り、書類を提出してみたところ、入院給付金・手術給付金ともに、口座に振り込まれました。
これは、私たちの日常生活にとって、とても役立ちました。
また、今回の扁桃腺摘出手術を通して、当たり前のように加入している公的医療保険など改めて知ったことがあり、生活の役に立つことは他にないのかと、生命保険・医療保険の見直しも考えてみました。
もし、手術前に生命保険の見直しを考えていれば、手術の費用を、さらに捻出することができたかもしれません。
ただし、手術を受けることが決まっているのに、
その事実を隠して、適用される医療保険を契約するようなことはないように、気を付けてくださいね。
故意または重大な過失で、事実を告知しなかったり、事実と異なる告知をしたなどの「告知義務違反」があった場合は、営業職員などから告知を妨げられたり、告知をしないことを勧められたときなどを除き、告知義務違反により契約・特約が解除となり、保険金・給付金が受け取れないことがあります。公益財団法人 生命保険文化センター
余計な保険料を削減して、浮いたお金を、その後にかかる費用に捻出したい場合は、下のボタンをクリックして、生命保険の無料相談の詳細をご覧ください。
扁桃腺摘出手術で必須の持ち物「テュッシュ」は多めに
入院の際、ティッシュペーパーは、自分で用意するよう指示を受けると思います。
しかも、扁桃腺摘出手術の場合、「多めにご用意ください」と案内されるでしょうが、では、多めとはどのくらいなのか。
ひとつの目安として、入院時には3箱あるといいだろうなと感じました。
(1箱:320枚160組)
手術直後に1箱を消費する
扁桃腺摘出手術の直後、私の場合、ベッドで3時間、安静にしていました。
この安静にしている間、ティッシュ1箱を、一気に消費しましたよ。
血液の混じった唾液を
吐き続けるという格闘が続きます。
血液を飲み込みと気分が悪くなると言われましたし、酸素マスクを外しては血液混じりの唾液を出すという繰り返しになりました。
3時間経過すると、ひとまず落ち着いて消費量は減りましたが、出血が落ち着いて唾液を飲み込もうと思っても、手術した部分の痛み、口蓋垂(のどちんこ)の腫れで、飲み込むことも困難な状況です。
ということで、最初の段階では、状況や個人差も考えたとして、ティッシュ3箱あれば、対応できるかなという印象です。
再出血で2箱消費
私に降りかかった再出血の状況も書いておきますね。
1回ごとの出血量は少ないと言われたのですが、それでも、ティッシュを一気に消費することになりました。
数時間、血液を吐き出し続けたのです。
しかも、数分おきに喉にたまった血液を吐き出さないとすぐにたまってしまい、どうにもなりません。
経過の観察もあり7~8時間は出し続けていました。
あっという間にティッシュが消え、2箱分を消費したことを覚えています。
私の場合は、再出血の際、全身麻酔を受けられる条件を満たして、即、手術室に入ることができました。
もし、翌日にまで延びていたら、さらにティッシュが必要になっていたでしょう。
扁桃腺摘出手術後、ガラガラうがいは控えるべし
手術の担当医に話を聞いたところ、かさぶたがはがれてしまい、再出血のリスクが高まるおそれがあるそうなんですね。
何度かやってしまった…。
後悔しています…。
それほど、ガラガラうがいをしたくなる理由は…。
朝、空調の影響で喉が乾燥する
手術直後は、口蓋垂(のどちんこ)の腫れなども影響して、口呼吸になりやすかったです。
問題は、朝。
口呼吸で眠った後、喉が乾燥して、とにかく痛いんです。
すると、喉を潤したくなるわけです。
でも、ガラガラうがいは避けたほうがいいので、少しずつ、水を飲んだ方がいいと入院先の担当医は話していました。
マスクで保湿し、わずかでも潤す
喉の潤いを保ちながら、夜、休むとするとマスクをつけながら眠るということになりそうです。
私も試してみました。
少しは潤い感があり、マスクをしていないときよりもわずかですが、痛みは少なかったような気がします。
でも、これも個人差があるので、一度、試してみて、変化があれば継続してみるくらいの感覚がよろしいのかもしれません。
私はやりませんでしたが、もし、小さな加湿器を持ち込めるとするならば、それを試してみるのも選択肢の1つになるでしょう。
扁桃腺摘出手術後、食事のコントロールを試みる
流動食の一例
私が手術を受けた当日は、朝、昼、夕食すべてなしでした。
手術の翌日からキザミ食がはじまり、さらに1~2日後には軟菜食に変わります。
軟菜食になると噛む作業が少し増えるわけですが、ここで痛みを覚えた場合は、主治医に相談したほうがいいのかもしれません。
私は、相談したほうがいい状況でした。
時折、軟菜食とは思えない硬い食材が出たことがあります。
これを無理して食べてしまい、喉の痛みがひどくなって寝込んでしまうこともありましたし、もしかしたら、手術をした部分に影響が生じかねなかったわけです。
そこで、再手術を受けた後は、大事をとって、痛みの強い朝は流動食、昼、夜はキザミ食というように変化をつけてもらうようにしました。
食事をした際の痛みの変化にも注意が必要だと感じました。
扁桃腺摘出手術後、痛み止めのサイクルを意識する
痛み止めを、1度、服用すると、5~6時間経たないと、次の痛み止めを使うことができませんでした。
さらに、上にも書きましたが、食事のあとには必ずと言っていいほど痛みが強くなり、氷枕を使い寝込んでしまいました。
そこで、食事の前に痛み止めを飲めるよう、服用するサイクルを看護師さんと相談しました。
私の場合、
・1度、服用したら、次の服用には6時間経過が必要
・午前7時ごろ朝食
・正午ごろ昼食
・午後6時ごろ夕食
という環境でした。
そこで、夕食から逆算して、
・午後5時に服用(夕食対策)
↓
・午前11時に服用(昼食対策)
↓
・午前5時に服用(朝食対策)
↓
というサイクルを作りました。
そして、もう1つ、午前5時に服用するために
・午後11時に服用
というポイントも作りました。
この午後11時がずれると、午前5時の服用ができなくなってしまうおそれがあるためです。
例えば、寝ている間に痛みがひどくなって午前1時に服用してしまうと、その後の服用サイクルが午前7時、午後1時、午後7時となり、食事前の痛み対策に支障が出ます。
また、食後の痛みがあるにもかかわらず、痛み止めを使用できないケースも生じかねませんし。
夜や早朝の服用については、看護師さんに、眠っていても起こしていいですと、伝えておきました。
このサイクルが決まってからは、食後の痛みが軽減された記憶が強いです。
前回の記事、扁桃腺摘出手術の一連の流れと照らし合わせて、何かの参考になればと思います。